スタッフブログ
2023.06.15
第389話:京都市消防団総合査閲
皆様こんにちは。営業の小泉です。
今回は題名にあります「京都市消防団総合査閲」に参加してきたよ~というお話です。
消防団は大体は各学区にあります。(小学校の横に赤色灯の付いた倉庫みたいな所が詰所になってまして、そこに集まります。)
普段、消火活動のお手伝いや、夜回りによる火災予防活動を主に行っています。
その日頃の訓練や実施の成果を披露して、切磋琢磨しましょうという大会を「総合査閲」といいます。
消防団の皆は査閲と呼んでいます。
査閲には2種目ありまして、「整列訓練」と「ポンプ操法」です。
整列訓練は、消防団の団長の掛け声で、団員が色々と動き、整列の精度を競います。
↑整列訓練。 旗を持っている「旗手」が私。「気をつけ」は指先まで真っ直ぐに伸ばします。
ポンプ操法は、小型動力ポンプという、それ自体で水を吸い上げて消火活動が出来る機器があります。
それを4人で操作して、素早く、正確に消火活動が行えるかを競います。
↑ポンプ操法です。通称「ポン操」 かっこよく水を出しているのは私です。
毎年5月に、各区で学区ごとの消防団で行う「区の総合査閲」と、
毎年6月に、各区で選ばれた代表の消防団が行う「市の総合査閲」があります。
市の査閲は、各区の代表が事前に選ばれます。
南区は12分団ありますので、12年に一回代表になります。
そしてこの代表というのは、他の11分団の顔に泥を塗らないように、精度をめちゃくちゃ高めないといけないのです。
なので市の査閲の代表になると、本番直前はほぼ毎日練習です。
多分に漏れず私たちも、4月から6月の本番まで、ほぼ毎晩、20時から22時まで練習です。
皆は働いていますので、仕事を終えて、疲れた身体を引きずりながら練習です。
休みは週に1回か2回と雨の日。
本来は毎年やるので、ある程度出来上がっている状態であり、本番前に詰め込めば問題ないのですが、
コロナ禍で3年止まっていましたので、その間の練習がありませんでした。
そしていきなり、ハードルの高い「市の査閲」ですから、非常にしんどいです(;'∀')
身体も心も悲鳴を上げていました。年齢も年齢ですしw
果てしなく続くと思われた練習期間でしたが、
老体に鞭を打ち、なんとか本番を迎え、無事に怪我も無く終えることができました。
ちょっと失敗してしまったところがあり、めちゃくちゃ悔しい思いをしましたが、
参加した11分団中、4位という結果に終わりました。
毎日皆で練習したことで、結束力もより高まりましたし、良い思い出となりました。
市内のほとんどの消防団は火災が起きても消火活動は致しません。
それは私たちよりも早く消防車が到着しますし、消火活動は非常に危険です。
ですので火災は消化のプロにお任せして、私たちは交通整理や野次馬整理を行います。
ではなぜこんな訓練してんの?と思いますよね~。
実は消防署員さんだけではどうすることも出来ない時があります。
それは「大規模災害」です。
これが起こったら、火災現場に消防車が到達できなかったり、
あちこちで火災が起きて消防車自体の数が足りなくなったりします。
そこで活躍するのが小型で持ち運び出来るポンプなのです。
路地の細かい場所へも行けますし、団員は基本的に地元の人なので地理にも詳しいです。
自分たちも被災してしまうので、どこまで活動が出来るかは判りません。
でも消化活動が出来る人、火災の知識が多少でもある人が、同じ学区に何人かいる!と思えると安心しませんか?
街で消防団の方を見かけたら、夜な夜な厳しい訓練をされているかも!? と思って優しくしてあげてくださいね(笑)
以上、毎日練習のしすぎで「市の総合査閲ロス」になってしまっている小泉がお伝え致しましたw