スタッフブログ
2023.05.29
第387話:注文の多い料理店
「どなたもどうかお入りください。決してご遠慮はありません。ことに肥ったお方や若いお方は大歓迎いたします」
(宮沢賢治/注文の多い料理店より抜粋)
レストラン山猫軒、宮沢賢治の童話「注文の多いレストラン」に出てくるレストランの名前です。
神戸市への営業の際にふと立ち寄ったレストラン。
皆さんも子供の頃に宮沢賢治の「注文の多い料理店」を題名は知らずとも何か聞き覚えがあるのではないでしょうか。
山の奥に立派なレストランがあり、「ことに肥った方や若い方は大歓迎」「髪をきちんとして履物の泥を落としてください」
「尖ったもの(装身具)は外してください」「体にクリームを塗ってください」「顔に香水を振りかけてください(酢臭い)」
「体に塩を摺りこんでください」等と実は逆に訪問者を料理するために注文を出す料理店のブラックな小説です。
ギミック(仕掛け)満載のレストランで右上の本棚が動き、中がトイレになっています。トイレ表示が無く、店員さんに
お聞きして初めてわかるという。 中ではおどろおどろしくこの小説の朗読がスピーカーで流されています。
料理はとても美味しかったです。右のプリンは料理を頼んだ方にのみに+50円で提供されるという
実にこれがデラ絶品! 場所は兵庫県神戸市の灘区、JR六甲道駅の近くです。
番外編!! このレストランの向かい側にまたまた不思議な建物が
「な なんじゃ こりゃぁ (太陽に吠えろより)」
この建物を見た瞬間はまさに「ディープインパクト!!」
中は人気(ひとけ)が無く......。
後で調べたら、最初は喫茶店だったそうですが、其の後にピザ屋さん→自転車屋さん
今は廃屋となっており、市の取り壊し計画に対して保存運動が興っている模様です。
まるでイーハトーヴ(宮沢賢治の作品世界の理想郷)に紛れ込んだような不思議な空間。
神戸・不思議・発見 坂野がお届け致しました。
美味しそうですね~。
店も楽しそうですね~。
なんで京都にはこういうお店がないのでしょうか・・・。